ドイツ職人製作のマンドリン
昨日、届いた。写真を見て、形が美しいのとドイツの楽器だということでオークションで落札した。

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ERNST STEIBEL はきっと製作者の名前だろう。
ラベルには  Markneukirchen(Saxony)とある。


ネットで調べたところ・・・
この楽器はドイツSaxony(ザクソン州)、チェコ国境近くにある町、Markneukirchenで製作されたものらしい。

この町では1600年頃からバイオリンを始め多くの種類の楽器を作る工房ができ、現在でも楽器製作の町として知られている。きっとマンドリンも1800年代くらいから数多く製作されただろう。
この楽器の製作時期は分からないが、おそらく1900年代中頃ではないか。

トップ(表面版)はジャーマンスプルース。ヘッド、ネックはトラ目のメイプル。バックもメイプル。
指板と駒はローズウッド。

スロテッドヘッドのチューナー。バックのリブは26枚。
普通のマンドリンと違いバックとトップの間に3センチほどのサイドがあり特徴のある形をしている。

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ネックはバイオリンのネックのように細い。もしかしたらこの職人はバイオリンも製作していたのかもしれない。ヘッドとネックやボディとネックの接合部はとても丁寧な仕事ぶりだ。さすがドイツ楽器職人。

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ほとんどオリジナルと思われるが、最下部にある弦当ての部分にはMarcelliと書いてあり、この部分だけがイタリア語というのがどうにも変なので、これは後に付けられたものだろう。


バックに割れが数カ所見られ、音にも影響があったので、薄い木材を埋めて修復した。

駒も長年の乾燥で変形したのか、表面板との面がぴったり合っていなかったので底面を慎重にヤスリで削り、完全に接するようにした。

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これはフレットを研磨剤で磨く前のテーピングをしていているところ。


弦を新しいものに変え、実際に弾いてみる。

フレットと指板は結構削れていて、ネックも軽く順反りがみられるが、演奏には支障が無く、ビビリもなかった。
バックと駒の修復で、その前とは全く別の楽器に生まれ変わった。

音色はカラチェよりも、もっと明るくカラっとした音(同じ弦を張ってある)。
音量はやや小さい。

数年前に、やはりオークションで手に入れたCalace Clasico B(1989年製作) と並べてみた。
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カラチェに比べてかなり軽い。(カラチェはべっ甲やチューナー部の金属で重ための方である)


この楽器が今までどんな人の手にわたり、どのように弾かれてきたのか。この楽器の辿った道筋を考えるといろいろと想像力がかき立てられる。日本の片田舎までよくぞ来てくれましたねぇ。

とっても良い音がするのでソロ曲でも練習しようかなっと!
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by kawataro-life | 2009-03-29 14:24 | マンドリン

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